外国為替市場は眠らない
ここで覚えておいていただきたいことはただ一つです。「外国為替市場は、眠らない」、すなわち1日24時間・1週7日間どこかで取引されているということです。「えっ、土日もですか?」と思われるでしょう。上日には、実際の取引はありません。しかし、為替にかかわっている人は、上日であっても頭と体は取引しているのと同じ状態です。
「為替に影響あるでき事がないか」「もし起これば、それはドル買いか、ドル売りか」など、休みなくニュースを追いかけ、月曜朝一番の取引手順を考えます。その朝一番は時差の関係で、シドニーなどのオセアニア市場からはじまります。ただ実際は、取引量の多い、東京市場が一日のはじまりと言ってよいでしょう。
ところで、外国為替の取引高はどのくらいあるかご存知でしょうか? 一般には「一日二兆ドル。世界最大の市場」と言われています。世界第二位といわれる米国政府証券市場の出来高の数倍ですので、その大きさは想像を超えるものです。世界の主要中央銀行が、三年おきにその実態を調査(最新の数字は一九九八年の四月の調査)していますので、だいたいの取引額は推測(左図)できます。時間が進むにつれて、取引の中心となる場所(市場)が移っていき、欧州、米国と回って、また東京に戻ってきます。24・7の意味がおわかりでしょう。FX取引(外国為替取引)の仕組みをしっかり学びましょう。
日銀介入のいろいろ
外国為替市場を人為的に大きく動かす材料のひとつに日銀介入があります。実際の介入以上に注意が必要なのが、「日銀による口先介入」というものです。FXをするうえでこの「口先介入」には要注意です。
2000年9月22日、下げ続けていたユーロに歯止めをかける目的で、欧州中央銀行は日米の通貨当局と協調してユーロ買いの介入を実施しました。弱い通貨は国の威信にかかわるということを考えれば、通貨価値を守るために政府が決断することは当然のことなので、介入があったからといって驚くに当たらないかもしれません。
しかしタイミングは、市場参加者の予想をはずし絶妙でした。介入には、その方法によっていくつかの種類があります。剛誘導介入(オフェンシブ)ある一定のレベルに誘導するときに行うもので、押し上げ(押し下げ)介入ともいわれます。1995年に、円か最高値をつけた後、100円台まで誘導した介入が代表的な例です。A防衛介入(ディフェンシブ)通貨があるレベルを越えて、下がらない(上がらない)ように買(売り)支える介入。頭書のユーロ買い介入はこれに該当します。
即円滑介入(スムージング)乱高下を防ぐために市場にドルの過不足を調整し、相場の大きな変動を防ぐために行う介入。少ない金額で大きな効果を上げるために、ときには通貨当局と市場が心理戦をくり広げます。そのとき使われるのが、「口先介入」と言われるものです。介入はいわば伝家の宝刀、やりすぎると効果がなくなります。そこで、「やるぞ、やるぞ」と見せて市場に警戒感を与えるという手もよく使われます
外国為替市場における注目の通貨ペア
CFTCによる、3月1日時点シカゴマーカンタイル取引所(CME)国際通貨市場(IMM)では、豪ドルの投機的な先物ポジション(非商業部門)がネットで+71、853枚のロング。2週連続で買い持ちが増加している。昨日の豪州政府債市場では、2年債や10年債の金利が低下。10日のニュージーランド政策金利発表予定でも、利下げが予想されているが、豪州でも早期の利上げ観測が後退している模様。先週3日、ECB総裁が4月利上げの可能性を示唆したことで、現在金利の高い豪州通貨には金利差縮小が警戒されている。豪ドルの上値は重いと思われる。
米国におきまして適用されておりました標準時間が、2011年3月13日(3月第2日曜日)をもって終了し、夏時間(サマータイム)に移行します(日本との時差が1時間縮小します)。夏時間(サマータイム)の移行に伴い、各FX業者の取引時間が3月14日(月)より変更となりますので、FX投資家の方は取引にあたり、十分ご注意したほうがいいでしょう。日本時間早朝、オセアニア時間は外国為替市場は大きく変動する可能性があります。